子育てや各種悩みの Q&A

妊娠期 Q&A


 

【新型コロナウイルス感染症について 】

 

 現時点では妊娠後期に新型コロナウイルスに感染したとしても、経過や重症度は妊娠していない方と変わらないとされています。ただ、妊娠中に肺炎にかかった場合は重症化する可能性があるので、人込みを避け、こまめに手を洗うなど日頃の健康管理を徹底しましょう。 妊娠中の方で、風邪のような症状・37.5度以上の発熱・強いだるさ・息苦しさ…が2日程度続いているときは、かかりつけの産婦人科には受診せず、まず身近な医療機関に電話相談してください。身近な医療機関がない方や、症状はないが感染の不安のある方は、新型コロナ・発熱患者受診相談窓口(0742-27-1132)に電話相談しましょう。

相談窓口/奈良県公式ホームページ (pref.nara.jp)

 

働いている方で、新型コロナウイルス感染リスクの不安が大きいときは主治医に相談しましょう。主治医の指導に基づき作業の制限・出勤の制限(在宅勤務・休業)等が講じられます。 

職場における妊娠中の女性労働者等への配慮について (google.com) 

 

 

その他

日本産婦人科医会

令和2年12月1日 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について(第9報) (jaog.or.jp)

 

【先天性風疹症候群がこわいのですが…】

 

妊娠中に風疹に罹患すると、先天性の心疾患や難聴、白内障などの赤ちゃんが生まれてくる可能性が高くなります。なので、妊娠初期の検査項目に風疹の抗体検査も含まれます。一般にHI法で8倍未満の場合は、風疹の免疫を保有していないため、出産後に風疹ワクチンの接種が推奨されます。32倍以上の場合は風疹の感染予防に十分な免疫を保有していると考えられます。 奈良県では、妊娠を希望する女性の配偶者、初めての妊娠を希望している女性の風疹抗体検査を無料で実施しています。

(令和2年度は9月1日から事業開始。検査の申し込み期限は令和3年1月31日まで)

 風しん抗体検査について/奈良県公式ホームページ (pref.nara.jp)

また、一部の市町村では風疹ワクチンの助成も実施しているところもありますので、お住まいの市町村でご確認ください。 

 

サイトメガロウイルスの抗体検査で陰性(抗体がない)と言われました。どんなことに気を付ければいいですか

 

サイトメガロウイルスは世界中のいたるところにいる、ありふれたウイルスです。多くの人がすでに感染し免疫をもっています。健康であれば感染しても全く問題はないのですが、妊婦が初めて感染した場合や、妊婦の免疫力がひどく低下した場合は流産・死産、赤ちゃんに脳障害や聴覚障害が起きることがあります。 石鹸・流水での手洗いを徹底する、子供と同じフォークやスプーンを使わない、妊娠中の性行為の際はコンドームを使用する…などに注意しましょう。 

 

 

ペットを飼っています。何か注意することはありますか 】

 

ペットが媒介する感染症の問題や、ペットの抜け毛などから赤ちゃんにアレルギーが起きないかなどの心配があります。ペットや室内を清潔に保つことが必要です。また、猫の糞や生肉に寄生するトキソプラズマに妊娠中に初感染す

ると流産・死産、赤ちゃんに脳障害・目の障害が起きることがあります。猫用トイレは毎日掃除をし、飼い猫は外に出さない、妊娠中に新たな猫を飼い始めない、ペットに触れた後は手洗いを徹底する、人の顔や口を舐めさせないなど

のしつけも徹底しましょう。 

 

体重増加はどれくらいがいいのですか 】

 

体重が増えすぎると、妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病、難産のリスクが高くなります。しかし極端な体重制限をすると早産、低出生体重児、赤ちゃんが将来生活習慣病になりやすいなどのリスクもあります。 妊娠前の体格は人それぞれなので、まずは自分の体格を知ることが重要です。 

 

BMI=妊娠前の体重(kg)÷身長×身長(m)で 

痩せ気味(BMI18.5未満)…9~12kg 

標準(BMI18.5~25.0)…7~12kg 

太り気味(BMI25.0以上)…個別対応 

 

となります。1週間当たり300~500gの増加を目指しましょう。ただ、体重増加がストレスになりすぎないよう、具体的な体重管理については産院の助産師ともよく話をして妊娠中の生活を楽しんでください。 

 

妊産婦のための食生活指針 厚生労働省

h0201-3b01.pdf (mhlw.go.jp)

 

「おなかの張り」がよくわかりません… 】

 

おなかの張りには流産や早産などのリスクが高まる危険な張りと、起こっても問題のない生理的な張りがあります。 

生理的な張りは、子宮が大きくなる時に起こる自然な現象です。また胎動によって子宮の筋肉が緊張して張りを感じることもあります。どちらも一時的なもので、休めば治まるのが特徴です。 

危険な張りの目安としては、妊娠29週以前では1時間に3回以上の張り・妊娠30週以降では1時間に5回以上の張りがある、出血がある、しばらく休んでも治まらない、持続的な痛みがある…などです。どれか一つでも当てはまるときはなるべく早く産院に連絡しましょう。 


産後Q&A <赤ちゃん>

よくおっぱいやミルクを吐きます。大丈夫でしょうか?

 

この時期の赤ちゃんの胃は、大人とは形が違っていておっぱいやミルクなどをまだ吐きやすい形をしています。ゲップが上手く出来なくて、吐いてしまう事も多いでしょう。機嫌がよく、体重も増加しているなら心配いりません。ただし、飲むたびに吐く・機嫌が悪い・体重が増える様子が無い、などの症状がある場合は、胃の入り口が狭くなっていて胃におっぱいやミルクが入らない状態なのかもしれません。健診を待たずに小児科を受診しましょう。

生まれて1カ月頃から顔に湿疹が出てきました。病気でしょうか?

 

生まれて1~2か月頃の赤ちゃんはホルモンの状態が急激に変化し、赤くてポツポツとしたニキビのようなできものや、毛の生えている部分にかさぶたのようなものができる脂漏性湿疹などがよく見られるようになります。

 多くの場合は石鹸でしっかり洗った後、よく洗い流し、保湿をすることで治まっていきます。ただし、湿疹が広がってひどくなる一方だったり、皮膚が赤く薄皮がむけてくる場合は、お近くの小児科や皮膚科を受診しましょう。

乳幼児突然死症候群(SIDS)が心配です。どんな事に気を付けたらいいですか?

 

乳幼児突然死症候群(SIDS)は、それまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息ではなく眠っている間に突然死亡してしまう病気です。日本での発症頻度はおよそ出生6,000~7,000人に1人と推定され、生後2ヵ月から6ヵ月に多いとされています。SIDSの原因はまだわかっていませんが、育児環境のなかにSIDSの発生率を高める3つの因子があることが、これまでの研究で明らかになってきています。

 

①1歳になるまではあおむけ寝で育てましょう

うつぶせに寝かせたときの方が、あおむけ寝の場合に比べてSIDSの発症率が高いということがわかっています。うつぶせ寝がSIDSを引き起こすものではありませんが、医学上の理由でうつぶせ寝をすすめられている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせるようにしましょう。また、なるべく赤ちゃんを一人にしないことや、寝かせ方に対する配慮をすることは、窒息や誤飲、けがなどの事故を未然に防ぐことになります。

 

②たばこはやめましょう

たばこは、SIDS発生の大きな危険因子です。両親が喫煙する場合、両親が喫煙しない場合の約4倍以上も発症率が高いという研究結果もあります。妊娠自身の喫煙はもちろんのこと、妊娠や赤ちゃんのそばでの喫煙もよくありません。これには身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。

 

③できるだけ母乳で育てましょう

母乳で育てられている赤ちゃんは、人工栄養の赤ちゃんと比較してSIDSが起こりにくいと考えられています。母乳による育児が赤ちゃんにとって最適であることは良く知られています。人工乳がSIDSを引き起こすものではありませんが、できるだけ母乳育児をすすめましょう。

(厚生労働省「乳幼児突然死(SIDS)をなくすために」より抜粋)

乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版)


産後Q&A <母乳育児>

多くのお母さんが母乳で子育てをしたいと考えています。そこで母乳育児を続けるちょっとしたコツや疑問にお答えしたいと思います。

 

まず産後直後、おっぱいは「好きな時に好きなだけ」あげましょう。おっぱいを赤ちゃんに吸われると、その刺激が脳に伝わり、母乳の分泌がどんどん進みます。頻回に授乳することで母乳育児がよりやりやすくなります。

 

分娩後1週間くらいすると、赤ちゃんの吸い方がしっかりしてくるので、母乳の分泌もよくなってきます。「あんまり出ていないかも・・・」と思っても、何度も乳首を吸われることで、母乳を出すホルモンがどんどん分泌されるようになります。母乳での育児をお考えなら、この時期は少し粘ってみましょう。もし、母乳不足かどうかが不安な時は、健診のときに助産師や医師に相談しましょう。

 

【母乳育児を続けるコツ】

 

・母乳は赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけあげてOKです!

・分泌を良くするためには、栄養と休息を十分に取りましょう。焦らずマイペースにいきましょう。

・上半身の血流をよくするため、肩から肩甲骨にかけてのストレッチやマッサージも効果的です。

 

おっぱいがよく出るためは何を食べたらいいですか?

 

何が「良い」・「悪い」という特定の食品はありません。大切なのはバランスです。「主食」「主菜」「副菜」「牛乳乳製品」「果物」の各グループの食品をバランスよく、妊娠前より350キロカロリー程度多めになるように食べましょう。

 

【授乳中、控えたほうがいいものはありますか】

 

妊娠中同様、お酒とタバコは控えましょう。カフェインの過剰摂取も、母乳に移行するので、赤ちゃんが眠れなくなるなど、注意が必要です。

 

【1日に10回以上授乳しています。授乳間隔が短いようなのですが…】

 

 

母乳は消化が良く、2時間程度で消化されるといわれています。一方育児用ミルクは3~4時間かかるため、母乳の場合は授乳間隔が短くなる傾向があります。間隔にこだわらず、母乳は欲しがるだけ与えて大丈夫です。2~3カ月たち、1回に飲む量が増えてくると回数は落ち着いてきます。

 


産後Q&A <ママの体>

【産後1か月が経ちました。悪露が一時出なくなったのですが、また出血し始めました。生理でしょうか?】

 

一旦悪露が出なくなったのであれば、生理が始まっている可能性があります。授乳をしていても産後1か月以降は排卵している可能性もあります。

赤ちゃんのお世話でママはなかなか自分の体のことは後回しになりがちですが、以下のようなことがある場合には、一度産婦人科を受診するようにしてください。

また、1か月健診は必ず受診しましょう。

 

〈注意が必要な症状〉

出血が続く・粘り気があり赤黒く臭いの強い悪露がいつまでも続く・腹痛がある・会陰切開の縫合部の腫れ、痛みが続く・発熱・頭痛・トイレが近い・排尿時の痛み、残尿感がある

 

 

【1週間前に出産しました。 主人が仕事から帰ってくるとついイライラしたり、家にいると何もないのに涙がこぼれたりします。 精神的に不安定で、自分でも病気ではないか、不安です。 】

 

出産後はホルモンの状態が急激に変化しているため、誰でも精神的に不安定になりやすい時期です。 自分で自覚できるくらい症状がある場合は「マタニティブルーズ」かもしれません。 これは産後1週間くらいまでの間に数日間続き、涙もろさ・不安感・焦り・頭痛・気分の変調などの症状があります。 すべての産後のママの2~3割に現れるといわれており、一時的なものなので次第に消えていきます。

ただし、症状が2週間以上続いてつらい場合は、ご家族や住んでいる市町村の相談窓口に相談することをお勧めします。

2週間以上よく眠れなかったり、感情が不安定で疲労感が強い場合は、産後うつの可能性もあるので、一人で悩まず早めに相談しましょう。