助産師になるために


助産師になるためには、必ず看護師の資格が必要です。

 

なので、高校卒業後まずは大学や専門学校などで看護師になるための教育を受け、その後さらに助産師の教育を受ける学校に行く必要があります。

そこで必要な科目を履修し卒業することにより、助産師国家試験の受験資格が得られます。

 

助産師国家試験に合格すると、晴れて助産師になれます。

 


看護師教育・助産師教育が受けられる学校は、下記の厚生労働省の学校一覧表をご参照ください。


助産師教育で学ぶこと


助産学科のカリキュラムは表のようになっています。

この内容を1年、もしくは2年間で学びます。

 

看護学科と違い特徴的なのが、分娩介助実習です。

まずは、座学で分娩機序や助産学の概論や助産技術を学びます。

そのあと学内で人形を使用して分娩介助の練習を行い、合格がもらえたら、実際に分娩介助実習を行います(教務や指導者さんに手を添えてもらう形ですが)

卒業までに10例の分娩介助を行う必要があります。

 

分娩のみならず、両親教室や沐浴指導、外来での妊婦健診での保健指導などなど、すべてにおいて計画をたて、実践し、レポートで振り返りを行います。

かなり充実した毎日となるでしょう。

 

 

昨年・今年はコロナ禍で、講義もオンラインとなったり、実習ができなかったりと学校サイドにも学生さんにとっても大変な時代ですが、当助産師会は、後輩育成のために最大限の協力をしています。

 

どうぞ、一緒に助産師の道をあるきませんか。

 


先輩たちからのメッセージ


【助産所部会 60代】

地球温暖化や新型コロナ感染症の世界的大流行は地球規模で人々を大きな不安に陥れています。地球上に人類が登場して以来、気候変動、自然災害、戦争と様々な過酷な環境の変化や社会状況にあっても人類は次の世代へいのちを受け継いできました。新しい命の誕生は人々の「未来」や「希望」そのものです。

日本で助産師が職業として社会的に認知されたのは明治期に始まります。二つの命を預かる緊張感とともに、新たな命の誕生に立ち会えるということは聖なる特権ともいえます。特に開業助産師は女性の一番身近にいて、妊娠期、出産、産後、子育て期と長く続く関係性を特徴とします。女性とその家族の主体性を尊重し、医療との密な連携を取りつつ、よりその人らしさを尊重した助産ケアで、安全、安心と満足するお産を目指します。掛け値なしに女性とともに喜びを喜び、悲しみも共に悲しむ、そんなお仕事です。

 

【保健指導部会 50代】

未来の母子保健を担う学生の皆さんへ。

こんにちは、保健指導部会です。

私達は、地域での活動が主です。

乳房ケア、育児相談、新生児・赤ちゃん訪問などになります。

近年、家族形態の変化に伴い、育児にも著しい影響が見られています。

母子の、健康診査だけでなく、ママ達の心のケアが助産師の大きな役割です。

どうぞ、学生の皆さんも地域に興味を持って頂き、会で私達と一緒に活躍して下さいね。

心より、お待ちしております。

 【勤務部会 30代】 

看護学校の母性実習で恩師や指導者さんたちの自信あふれる働きと、いち女性が同じ女性である生涯の健康をサポートできるという仕事に心惹かれ、助産師を志したのがきっかけでした。現在私は3児の母をしながら、総合病院の産婦人科病棟・外来で時短勤務しています。自分の出産・育児を通して視野が広がったことや、病棟のみで勤務していたときと違い、外来での一期一会の相談・指導に悪戦苦闘しながらも、当初の目指すきっかけとなった「女性の生涯を支える仕事」の意味を噛み締め、できることを模索している毎日です。助産師会は、私にとって、日々の疑問やケアを見直すきっかけとなったり、他病院や助産院・保健指導部会の先輩助産師との関わりで様々な情報や知識が得られるとても貴重な場所・時間です。

日々、生命と関わる仕事は決して明るいことばかりではありませんが、女性のそばに寄り添う仕事に必ず、やりがいと喜びを感じるはずです。